2011年8月11日木曜日

空・外調機の良くある故障の話

ビルの建物の空調設備で、困っている事の話です。
重要な大きな空調、例えば地下に有る厨房等の空調の
ダクトには、ダンパーというダクト内の空気の流れを
止めたり開けたりする装置があります。
空調機が停止しているときはダクト内を閉じて外気を遮断して、
運転しているときは、電子制御で空気の流れを一定にするように、
ダンパーを適当な開度まで開くように制御します。
地下などで、窓が無い所でガスコンロなどを使っている部屋の場合、
外気の導入と室内の空気を排気する、2系統の装置が絶対必要になるのですが、
このダンパーが、電子制御になっていて、経年劣化で、
いつの間にか壊れて、閉まったままになっていることが、時々あります。
地下でガスコンロ等を使っている所で、この様な故障が
起きると酸欠、一酸化炭素中毒などの事故の危険性が有ります。
実際、以前にリネン室という病院の洗濯物をする部屋にあるガス乾燥機の
点火が出来ないという不具合があった時、原因が室内への空気の
導入がダクトのダンパーが故障で閉じたままで不足していたことが原因だった
事があり、リネン室で作業していた人が頭が痛いと言っていた事があり、
あわてて調べて、応急処置でダンパーを開いて事なきを得たという経験が有ります。
こまめにこの電子制御のダンパーを点検するのが一番良いのですが、
ダクトが、天井などにあってなかなか上がって行けない場所に
あるので、そうそうこまめには点検出来るものではないのです。
ボイラーなどが故障して停止した場合は、故障の一括警報を
監視室の画面に出して警報が鳴るので直ぐに解るのですが、このダンパーに
関してはその様な信号を出してくれるようには出来ていません。


解りにくい写真ですが、
横方向に通っているダクトの
横に付いている銀色のボックスが
ダンパーを動かせているモーターで、
これが、良く壊れて大変なのです。
写真のちょうど中央あたりにある物。
壊れても今のオウナーさんは修理費の問題も有るため、なかなか直してくれません。
さっき言った、酸欠や一酸化炭素中毒で事故になって責任問題になるのが怖い。
ああ困ったもんだ。


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