2012年1月23日月曜日

モーターグライダー考

ラジコンねたです。

モーターグライダーについて。
ラジコンのモーターグライダーは、
ちょっと前では、重たい割りにパワーが無くて
グライダーを上空まで上げるには
あまり、効率の良い方法では無かった様です。
昔からのウィンチ曳航、ショックコード曳航など、索により凧上げの要領で上空に上げる
方法が主流だった様ですが、これらの方法は、有る程度の広い場所を必要とするので、
簡単に出来るとはなかなか言えない方法だと思います。
一方近年、モーターグライダーの動力源はご存知の通りブラシレスモーターと、
リチウムポリマー電池の登場により、飛躍的にパワーが上がりました。
これにより、この比較的重たいモーターグライダーが、かなりのスピードで上昇出来、かつ、
飛行時間も長く飛ばせるようになりました。

モーターグライダーの利点として、視認出来る範囲でかなりの高度に
上げることが出来ることで、サーマルを捕らえる確立が格段に上がると
考えられます。
サーマルは、上空に行くほどグライダーを上に引っ張る力が強くなる様で、
実機のグライダーでは500~750メートル位の高度までウィンチで上がる事で、
強いサーマルに乗る事を可能にしています。

以前、私は、2メートルクラスのラジコングライダーでサーマルに乗せて、45分間
滑空状態で飛行したことが有りました。高度は機体が豆粒になるちょっと手前の高度でした。
何メートルか?と尋ねられる事がよく有りますが、高度計が有りませんので、
まあ、150~250メートル位としか言えません。
サーマルに乗ったと思ったらいつの間にか豆粒位まで上がってしまい、
あわてて高度を下げることを数回行いました。かなりの強いサーマルです。
このときは、長時間、上を見続けて首が痛くなったのと、集中力の限界を
感じて45分で飛行を終えましたが、集中力が持続すればまだまだ滑空飛行を
続けていられたと思います。

ラジコングライダーを始めるには、ハンドランチグライダーが一番手軽ですが、
ハンドランチグライダーに慣れたら、モーターグライダーを上空に上げて
サーマルに乗せて楽しむ事をお勧めします。近年の市販のハンドランチグライダーは、
素材がハイテク化して来て、それなりにかなり高い値段がするので、一概に
手軽に楽しめるとは言えなくなって来ていると思います。

さて、モータグライダーで注意すべき点は、先ほども述べました様に、
モーターと電池の性能アップにより、長時間の飛行が可能になったので、
パイロットの集中力が追い付かなくなる場合が有る事と、
リチウムポリマー電池の管理に注意が必要な事です。
要するに、過充電、過放電をするとこの電池は膨らんだり燃える危険が有るので注意が必要です。
又、モーターのスピードコントローラ(アンプ)に、旧タイプのニッカドや、ニッケル水素電池
用の物を使い飛行をしていると、過放電になる場合が有りますので、必ず、リチウムポリマー
電池用のスピードコントローラーを使用する事が重要です。
それと、機体の高度を上げすぎて、機体の姿勢や方向が解らなくなる場合があり
これが、危険な事ですので、上げすぎない様に注意が必要です。
一旦視線を他にそらして再度上空を見上げたら、自分の機体が何処にあるのか、
解らなくなった・・・なんて事も有りますので、これも危険ですので、注意しましょう。

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