2012年6月22日金曜日

MRI室の排気装置はどうやって起動するのよ?(仕事の話です)

色々思い悩んでいることが多々有るが、
取りあえず仕事の話です。
以下、全て素人なりに私が調べた内容です。

新館の健診センターに、新しくMRI装置が導入されて、
私は、施設担当なので、直接MRI装置を運用する立場ではないのですが、
このMRI室に排気装置があり、これが、運転していないのが監視画面にて判明したので、
スイッチを調べていたら、このスイッチが見当たらない。
施設側管理担当の分電盤の中にこれを手動に切り替えて、起動するスイッチは
あるが、これは飽くまでメンテナンス用。普段は、自動のままで、
本来はどこかに病院職員が操作するスイッチがあるはず・・・
と思っていたが、何処をさがしてもこのスイッチが見当たらず。
そこで、MRI室の排気についてざっと諸般の文献を色々調べた。
MRI室の排気ファンは正式名称は、緊急排気装置で、
MRIがなんらかの不具合で、部屋にヘリウムガスが充満する事があり、
このときに起動する為のものらしい。
なぜヘリウムガスが充満するかというと、このMRI装置は、普段は
液体ヘリウムでコイル冷却して、超伝導という現象を利用して
強い磁場を作って運用しているらしく、この液体ヘリウムはマイナス269℃で、
万が一この超伝導の現象が崩れるとコイルに電気抵抗が生じて
熱を発生して液体ヘリウムが気化して、ガス圧が上がり、爆発する
危険があるので、このガスを外部に逃がす必要があり、
万が一部屋にこのガスが漏れて充満すると、部屋の酸素濃度が下がり、
人間に危害を及ぼす事が考えられるので、この場合にこの
緊急排気装置を起動する必要が有る。この不具合をクエンチというらしい。
この起動スイッチは、色々個人的に文献を調べたら、酸素濃度計が、
酸素の減少を検出したときに、起動するようになっているらしい。
よって、スイッチをさがしても見当たらないのは当然のことか?
スイッチではなく、酸素濃度計がどこかにあるはず。
そもそもそこまで設備担当の私が把握する必要があるのか?
病院職員さんがこれを知っている必要があるはずなのだが、どうやら
知ってないようです。どうなっているのやら?
この件、今後もうしばらく調べていく予定。

付記:その後、この件はMRI装置本体から、クエンチが発生したことを検知したら、
緊急排気装置を起動させる信号が出るということが解りました。



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