2011年7月1日金曜日

夏ばてと、RG翼機OMEI2000の思い出

夏ばてで、今日は公休のはずが、
職場で休んでいる同僚の代わりに出勤したのですが、
体が動かなくて、倒れる一歩手前。明日も24時間勤務で
これは早めに何とかしないとダメと判断。
結局、本社に電話して代わりの人に来てもらって
早めに退散。
この時期、暑さに体が付いていけず、毎年多少は、
体がだるくなるが、今年はかなり早い時期にだるくなってしまった。

そんな訳で今日も工作は無し。

ちょっと昔の私がある意味感動し、勉強になったラジコングライダーの話です。
私がラジコン飛行機を始めたばかりの頃、
中国製のARF機でOMEI2000というモーターグライダーを
買いました。1万円代前半で買える、私にも手が届く機体でした。
主翼はバルサリブ組にフィルム貼り、胴体はFRPでいわゆるホットライナー
と呼ばれる部類のグライダーで、本来は大きめのモーターを積んで高速上昇、
後で解った事ですが、滑空もスピードを出して楽しむ機体でした。
当時、私はこのグライダーに合った大きいパワーのあるブラシレスモーターがなく、
小さな力の普通の「ブラシ」モーターを載せて、水平飛行がやっと位の推力で、
飛ばしていました。バッテリーも7セル位のニッカドしか持って居なかったので、
機体重量が重いのに少ない力でなかなか、上がっていかなくて、あまり面白くなかったのです。
ところが、ある日、やっと有る程度の高さまで上がった所で、初めてちょっと機首を下げて
スピードを付けて旋回をしてみた所、それまでフラフラと危なっかしくかったるく飛んでいた
このOMEI2000がいきなり性格が変わったかのように生き生きと、まるで空を飛ぶ魚のように、
飛び、かなりの高速で旋回していたにも関わらず、サーマルに乗ってどんどん上昇して行く
ではありませんか?そのまま風下に行き、遠くにいってしまったので、一旦サーマルから
離脱して、自分の近くへ戻し、またスピードにのった旋回をしていたら、またサーマルに乗って
どんどん上昇して行き、これまた風下かなり遠くまで、高く上がって行きました。
この機体の翼型が、RG15という翼型でした。競技用F3Bラジコングライダー用の翼型で、
スピードとサーマルの両方の性能が求められる競技に適する翼型です。
フリーフライトの思想で凝り固まっていた私としては、グライダーの滑空は、ゆっくり飛んで良く浮く
翼が最高だと思っていたのですが、このRG15のスピードを出しているのにサーマルに乗って
しまう浮きの良い翼型の性能を身をもって体験した驚きが忘れられず、それからは、
屋外グライダーは、フリーフライトでも有る程度スピードを出して滑空比を稼ぐ形の
翼型でも性能を出すことが出来るのでは?と思うようになりました。
フリーフライトのハンドランチグライダーの翼型は、ちょっと前までは下面フラットか、
ちょこっとアンダーキャンバーを付ける位でしたが、それに対してこのRG15は殆ど
半対称翼型なので、揚力は少ない翼型のはずです。しかし、RG15はスピードを出すと
その状態でサーマルに乗ってしまったのです。失速手前位のスピードでは、翼の
性能としてはフリーフライトの下面フラットの翼型以下の性能の様に思えました。
下記がRG15のUIUCの翼型のリンクです。

http://www.ae.illinois.edu/m-selig/ads/afplots/rg15.gif

そのときのOMEI2000の重量も性格な数値は覚えていませんが、半端ではない重さでしたので、
機体の重量もあまり軽い事にこだわらず、場合によっては多少重い方が滑空速度が
上がって、レイノルズ数が大きくなり性能が上がるのではないか?と最近思っているのです。
この辺の考えは飽くまで私個人の考えで、それもまだ試行錯誤の段階ではありますし、
そもそも工作が遅い私ですので、結論が出るまではまだかなり時間が掛かるとは思います。
正直、私の自作のフリーフライトのハンドランチグライダーはだいたいいつもバルサの
比重が重いのしか手に入らず重い機体ばかりですが、この重さを利用して良く飛ぶ
バルサハンドランチグライダーが出来ないか?と考えています。
そして最近わかった事は、翼端投げでは、同じ寸法の機体では重いほうが上がるという
事です。だったら重い機体に合った翼型を選べば良い結果がでるのではと思います。


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