2012年4月19日木曜日

先人の機体から学ぶ。山森さんのフラミンゴとしらさぎ改3について。

夜勤明けです。

山森さんの機体から学ぶお話です。勝手な掲載失礼します。

先人の設計した2つの機体の特徴を思い出し、
今後の機体設計に役立つかどうかは解りませんが、
色々考えてみました。私の好きな温故知新です。

山森さん設計のしらさぎ改3は、後退角を持ち、大きめの水平尾翼、極端に小さな
垂直尾翼を持ち、フリーフライトハンドランチグライダーとしては、異端児と言える機体でした。
その飛行の特徴は、初心者には投げるのが難しく、しばしば旨く上がらずにフラットスピンして
しまう程でした。しかし、滑空の良さは山森さん設計の機体の中でもピカイチで、
当時中学生だった私が作っても明らかに良く浮く機体でした。
短い胴体に、大きめの水平尾翼で多分これは揚力尾翼としての要素が大きく、
大きな後退角のせいか、上反角はきわめて少なめでした。
当時の私の投げで、旨く上がったときは、デッドエアで48秒という驚異的なタイムを記録しました。
これは、現在の小型機の記録会のMAXタイムの40秒を大きく超えています。
しかしながら、しばしば投げ上げ時にフラットスピンに陥ることも多く、投げ手を選ぶ機体です。
この機体の特徴を生かしつつ、現在主流の高性能翼型と、軽量高剛性のカーボンロッドの胴体
を組み合わせたら、投げ手を選ぶ機体ながら、かなりの飛行タイムを出せる機体になるのでは・・・


対して、これまた同じ山森さん設計のフラミンゴは、しらさぎ改3とは全く逆の設計思想
の機体で、大きめの上反角、極端に長いテールブーム、小さめの水平尾翼、ストレートの
主翼平面形です。
この機体の飛びの特徴は、滑空性能は当時の私が投げて平均35秒位でしたが、
投げの失敗する確立が極めて少なく、当時へたくそな中学生の私が思いっきり投げても
その投げのパワーをしっかり受け止めてかなりの高度まで上がったものでした。
多分、山森さん設計の機体のなかで良く上がる候補の上位に入る機体です。
サーマルを捕らえる確立は、高度が上がった方が良いので、滑空性能が良くて、
投げミスする率が高い機体よりも、このフラミンゴの様な機体の方が競技機としては、
使いやすい機体なのかもしれません。
山森さんの機体の中で私が気に入っている上位に入るのもこのフラミンゴです。


しかしです。これは、中学生だった頃の話で、この両極端の特徴を持つ機体を比べて、
今後の高性能な機体を思い浮かべたら、先ほどのしらさぎ改3の特徴である、投げ上げは
難しいがひとたび旨く上空に投げ上げる事が出来たら、後は滑空性能がものを言って来る
ので、これまた魅力的な機体ではないかと思うのです。
中学生の投げで、デッドエアで48秒も飛んでいたなんてやはり魅力的です。
問題は、現在主流の翼端投げという投げ上げの手法に、このしらさぎ改3のスタイルは
どうも合わない感じがするので、悲しいかな、ここだけの話で終わってしまいそうです。
現在の私の翼端投げの機体のお手本はどうしてもフラミンゴの様な長い胴体、大きめの上反角
のスタイルになってしまうのです。
この辺の話はまたもう暫く考えてみることにします。

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