2012年7月14日土曜日

番外編:実機ヘリコプターとオスプレイを、素人ながら比べてみました(安全性について)

最近のヘリコプターはエンジンが2基の物が多く、
もし1基が離陸中や着陸中に故障しても、もう1基が
正常ならば、安全に離陸や着陸が続行出来る様になっています。
ローターが1つしかないですが、2基のエンジンの駆動力が
ローターとトランスミッションで繋がっており、
故障したエンジンとの動力は切り離す事が出来ます。
万が一、両方のエンジンが故障しても、有る程度の高度が有れば、
オートローテーションという手法でローターのピッチをグライダーの滑空角の
様に調整してローターの回転を維持したまま高度を下げ、着地の直前に、
ローターのピッチを上げて(フレアーして)、安全に着陸させることが出来ます。
ヘリコプターのパイロットは必ずこの訓練をして身に付けます。


対して、最近お騒がせしているアメリカの海兵隊の輸送機オスプレイはどうでしょうか?、
私は、この機体の詳細を知っているわけでは無いので、下記は勝手な推測となります。
この機体はエンジンが2基有りそれぞれそれに、ローターが付いています。
離着陸時、左右のローターでバランスと取って機体を浮かせています。
もしこのエンジンの1基が故障したらどうなるのでしょうか?
多分、飛行出来ないと思います。要するに落ちると思います。
固定翼の飛行機で例えれば、片側の主翼が翼端失速して「コケル」のと同じになります。
さらに、この最新式の機体は、ヘリコプターと双発機の両方に変化するので、
この、遷移の最中は非常に、難しい操縦を要求されると思われます。
この時にエンジンが故障したらどうするのでしょうか?
このオスプレイは、双発ヘリコプターの安全性と同等の物を持っているかどうか疑問です。
ヘリコプターど同等の狭い所からの離着陸が出来、且つ飛行機と同等の
スピードと航続距離が有るとくことで開発され、海兵隊が世界中で運用していますが、
今後、沖縄で事故が起きないかどうかは私としては疑問です。
発想としては素晴らしい物と思われますが、実際の運用での安全性を考えると
このオスプレイの安全性はまだまだ、ヘリコプターに比べて劣るのではと思います。

蛇足:
アメリカ人はスペースシャトルの様な宇宙に打ち上げてから、地球に帰還するのに、
滑走路に降りて来て、これをまた整備して再度打ち上げに使うという
これまたそれまでには無い新しい発想の物を造って運用してきました。
しかし、このスペースシャトルは耐用年数が過ぎて引退してしまいました。
乗組員全員死亡という悲惨な事故を2回も起こしています。
対するロシアは、スペースシャトルより古いソユーズロケットを今でも安全に運用しています。
まあ、このソユーズロケットは1回打ち上げたら使い捨ての様ですが、
しかし私の知る限り今まで大きな事故は無いようです。
アメリカの人って新しい物を造るのは得意だが、安全に長く運用するのはどうなんでしょう?
この辺、国民性の違いでしょうか?









1 件のコメント:

  1. オスプレイの左右のエンジン駆動はつながっています。
    片肺でも飛べますよ。

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